鍼灸治療とは
「西洋医学」が身体の外から投薬や手術により「病」の箇所にアプローチし、取り除く医学とするならば、「東洋医学」は、身体の内側から「病」の箇所にアプローチし、治療や予防を行う医学です。
鍼灸はその「東洋医学」の治療法の一つで、身体の変化を手で触れながら観察して状態を把握し、鍼や灸を施すことで身体のバランスを整えて機能回復や、「病」の予防をはかる治療法です。
鍼灸は古来、中国より日本に伝わり、その効果から民間医療として広く支持を得てきました。
一時、「西洋医学」の台頭により、衰退した時期もありますが、近年では、高齢化、生活習慣病の増加などにより、「未病治(病気になる前の細かな身体情報を基に病気の予防や治療を行うこと)」の思想が広まり、世界各国の医療関係者やWHO(世界保健機関)などが鍼灸に注目されています。
鍼灸による治療のメカニズムの研究も世界中で進められており、「西洋医学」と並び、科学的根拠のある治療法として注目されています。
当院の鍼治療では、直径0.12~0.18mm程度の極めて細いステンレス製の鍼を使います。
鍼灸の効果
鍼灸治療は、身体の表面に機械的な刺激(鍼)や熱による刺激(灸)を与えることにより、病気を治療、予防する治療法です。
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
頭と目、顔の症状についての鍼灸適応例は次の通りです。
頭痛、偏頭痛、耳鳴り、疲れ目、目の充血、仮性近視、鼻水、蓄膿症、咽頭炎、扁桃炎、歯痛、歯のうき、顔のむくみ、肌荒れ、にきび、湿疹、かぶれ等首、肩、腕など。
背中の疲れについての鍼灸適応例は次の通りです。
首のこり、五十肩、関節痛、寝違え、肩こり、背中のはり、腕のだるさ、肘痛、けんしょう炎等。
足と腰の疲れについての鍼灸適応例は次の通りです。
腰痛、膝関節症、ギックリ腰、足のむくみ、膝の痛み、こむら返り、足のしびれ、足の疲れ、外反母趾、打撲、ねんざ等。
婦人科系の症状についての鍼灸適応例は次の通りです。
生理痛、冷え性、つわり、貧血、不感症、月経困難、更年期障害等。
心の疲れについての鍼灸適応例は次の通りです。
イライラ、めまい、不眠、動悸、ノイローゼ、神経症等。
※鍼灸治療は平日の午前中のみ対応しておりますので、ご了承ください。
鍼灸治療の料金
3,000円
※自費治療の場合
鍼灸の歴史